エゾシカたちの腹ペコ具合を観察・考察してみた
一週間前の2月23日、近所を散歩しながらエゾシカたちが何を食べているかを観察しました。
隣家の丸く刈り込まれたイチイ(オンコ、Japanese Yew、Taxus cuspidata)にはシカが届く範囲の葉と細枝がほとんどなくなったので、さぞかし腹ペコだろうと思って。
公園を貫く遊歩道はシカたちがよく通るルートのようで、夏~秋はフンがよく落ちていました。
でも2月下旬になり、アスファルト上の雪が融けてもフンは目立たなくなりました。
その遊歩道に近い大きめのイチイの木はついに、シカの口の届く範囲の枝葉を齧るのではなく、折り取られていました。
引きずり落した枝葉を、雪の上で食べているようです。
別の、開けた遊歩道にある街路樹の皮が剥がされているのを、この日初めて見ました(木の種類はわかりません)。
下の方は齧り取り、上の柔らかな部分は引き剥がしたようになっています。
この木は若葉を展開することができず、枯れるでしょう。
この木は、枝に翼があることからニシキギ(Burning Bush、Euonymus alatus)だろうと思います。
この敷地の所有者は紅葉のきれいなニシキギを生垣のように並べて植えたのでしょうけれど、ひどいことになってしまいました。
そして・・・
こちらは年数の経ったニシキギのようですが、枝だけでなく幹の皮もひどく齧られてしまいました。
PLANT ADDICTSの Are Euonymus Deer Resistant? というページには、シカの食害に対するニシキギ属(Euonymus)植物は「Occasionally Severely Damaged」(=時折、深刻な損傷を受ける)と記載されています。
また、イチイ(オンコ)の仲間(Yew)のシカによる食害に関して、「FREQUENTLY Severely Damaged」(=深刻な被害が頻繁に発生)と書かれているサイトがあります(PLANT ADDICTSの Is Yew Deer Resistant?)。
<今シーズンはどのような状況なのか?と考察してみた>
隣家のご主人に訊いてみると、家を建ててから30年近くの間、イチイを含め庭の植物がエゾシカの被害を受けたという記憶はなかったそうです。
一方、ここから徒歩5分ほどの所に広大な疎林(伐採後の再生林)があってエゾシカの生息域になっています。そこに接する住宅地では継続的にエゾシカが出没しており、敷地をネットやフェンスで囲っている家が結構あります。
つまり今シーズンは、シカが増えて「去年までのエゾシカ行動エリア」から溢れてしまったか、あるいはエサが足りなくて活動範囲を広げたか、なのでしょう。
それに加え、住宅地にあるイチイやニシキギのような食べやすい植物を見つけたことで、餌場として通うようになったのかもしれません。
さらにドングリの豊作・凶作も影響していて、
●2024年 ドングリが豊作でエゾシカの栄養たっぷり
↓
●2025年 小鹿がたくさん生まれて個体数増加
↓
●秋になり、ドングリが凶作で餌が不足
↓
●住宅地に食べやすい植物を見つけて通うようになった・・・
つまり、2025年秋にクマの出没件数が増えたのと、同じ現象なのですね。
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