植物の耐寒性と越冬性を知るためのハーディネスゾーン(Hardiness Zone)情報
北海道でガーデニングを楽しむには、宿根草や多年草、花木など植物の耐寒性(越冬するかどうか)が気になるところです。
せっかく庭に植え育てても、寒さが原因で枯れてしまっては悲しいですよね。
庭に植える植物の耐寒性または越冬性を、どう調べるか?
北海道で長く植物に触れてきました。だからおおよそのことは理解していますが、初めての植物の苗や種を買おうとするときは、「耐寒性」「北海道で越冬するのか?」を確認しなければなりません。
でも、種苗会社や通販サイトなどの説明は耐寒性「弱」「中」「強」程度の表示で、ぼんやりしています。
北海道では耐寒性「強」が基本ですが、耐寒性「中」でも十分に使える例はけっこうありますし。
【画像:マイナス3℃の朝、霜をまとったシモツケの葉】
そのような中、「その植物は自分の庭で越冬して育つのか?」と疑問に思ったとき、いちばん確実なのは近所の庭や有料ガーデンで現物を見ることです。
例えば僕の近所であれば「ゆにガーデン」「イコロの森」「銀河庭園(すでに閉園)」などでだいたい分りますが、中には冬の間温室へ避難させていた植物もあるようですから、やはりネット上で自分で調べるのがよいと思います。
では、それ以外の客観的な情報として「この植物、うちの庭で越冬するの?」を調べるにはどうするか?
日本語のサイトにもいろいろ情報はあるので、その複数で確認するのが第一。
次に、英名や学名が分ったら例えば、画像のシモツケであれば学名は Spiraea japonica なので検索窓へ「Spiraea japonica Hardiness Zone」と入れて検索すると、
たぶん上の方にGardeniaのサイト(https://www.gardenia.net)が出てきます。ここを見ると「Hardiness」の欄に「4-9」と表示されています。
他にもサイトがいろいろあり、Plants For A Future(PFA)のサイト(https://pfaf.org/user/)であれば「USDA Hardiness」の欄に「4-8」と出ます。
では、この4-9とか4-8は何を意味するかというと、「これくらい寒いところまでは栽培できますよ」というゾーン(地域)の指標なのです。
日本語で簡単に知ろうとするなら、「耐寒性ゾーンマップ」で検索すると色分けされた日本地図(https://provenwinners.jp/hz_map/)が出てきますので、だいたいのことは分ります。
札幌は7b、帯広が6a、千歳は5b、旭川も5bで、数字とアルファベットが若いほど寒い(最低気温が低い)ということです。
シモツケはGardeniaでもPFAFでも最低が4ですから、僕の庭がある千歳は5なので越冬OKと判断します。
【画像:霜に当たっても葉の緑を保っているパンパスグラス】
一方、画像のススキのように見える草はパンパスグラス。ネット通販で買った9cmポットの苗を7月に植えましたが、今年は花穂が出ませんでした。
このパンパスグラスは、園芸関係の国内のサイトには「寒さにやや弱い」「関東では地上部が枯れても株は越冬する」というような記述があります。
この情報では、北海道での越冬は望み薄のようですが・・・
英名 pampas grass、学名は Cortaderia selloana ですから「pampas grass」で調べてみると、Gardenia でも PFAF でも Hardiness は「7-11」と出ました。
おっ・・・耐寒性ゾーンマップでは札幌が7なので、北海道でも場所によっては越冬するのかもしれません。
その他の要因
しかし実際には、その植物が耐えられる最低気温に加えて積雪量や、植えた時期も「この植物は越冬できるか?」に影響します。
積雪が多ければ地表付近の温度は下がりにくくなる一方、積雪が少なければ地中深くまで凍結するので根が凍りやすくなりますし、株が土から持ち上がるなど、物理的に傷んでしまう場合もあるのです。
また、植える時期も越冬に影響します。
冬の直前に植え込むのでは根がしっかりと張る(活着する)前に寒くなるので、越冬には不利となります。
このように、単純に最低気温のみで判定することはできないので、実際に植えてみることが確実と言わざるを得ないのが難しいところですね。
| 固定リンク | 0




コメント