今年は春から夏にかけて、花の種子がまったく発芽しなかった、という悲しい経験がいくつかありました。
そこで今回は、草花の種子を買って育ててみた僕が気付いたことと、知っていることをまとめておきます。
※種子=種、タネ、などの呼び名がありますが、ここでは正式名称の「種子」としておきます。
種子を買うことのできる、さまざまな販売会社と種子の袋
この一年の僕は、かつてないほど多く種子を買い集めました。
引越し先の新しい庭に植える植物をできるだけ、苗を買うのではなく種子から育てようと思ったからです。
苗で買うと送料含めて高くつくし、品種が限られていますから・・・ね。

最も熱心に集めたのは海外メーカーの宿根草種子です。でも結論から言うと、発芽の良くないものが多かったです。
いくつかは「発芽ゼロ」も。
これらは「〇〇種苗」というような国内の種苗会社ではなく、国内外から集めた種子や苗・資材などを扱う業者が、ネットで販売していたものです。
品質管理に問題があるのだろうな、と思いました。
業者によって、種子の品質に対する姿勢に差がある
来春のために、今から種子を買い集めている人が多いかと思います。僕もそうです。

画像にあるのは国内大手「タキイ種苗」「サカタのタネ」のネット通販で今日届いたもの。
使用期限は来年の10月。品質として発芽率が保証されています。
使う側が適切な扱いをすれば、発芽に問題が起きる心配はまずないと言えます。

一方、自社で種子を生産していないような業者や海外メーカーの種子の場合は気を付けるべきです。
多くの場合、袋を見ると画像にある矢印のような特徴があります。
〇印は圧着密閉されていますが、矢印は一般の封筒のような折り目が見えますね。
密封されていないのです。
これだけでダメなのではなく、適切な保存がされているかどうかで結果が分れることになります。
種子を長く保存するのに適した環境・適さない環境
種子を長く保存する際に目指すべきは、理想的には乾燥(湿度30~50%程度)と低温条件(5℃くらい)に置くことです。
そうは言っても一般家庭では、まあ両立は簡単ではありませんよね。
では、どうするか?
(1)密閉する=初めから袋が密封されていれば、それだけでかなり安全
(2)密閉容器(タッパーなど)に、乾燥剤と共に入れる=密封されていなかった袋や、開封後の種子も保存できる
(3)さらに、冷蔵庫で保管する
・・・アマチュアにとって現実的なのは(2)で室温保管する、というあたりでしょうか。
なぜ種子の保存に密閉・乾燥・低温が求められるのか?
種子は発芽の時を待って休眠(一次休眠)しています。そして発芽すべき条件が整った時に発芽します。
発芽の基本的な条件として水分と温度があります。
つまり、乾燥していた種子が水分を吸収し、その時一定の温度があれば発芽の準備を始めます。
もし保存している休眠中に湿度が高くなれば水分を吸収し、この時温度が一定の範囲であれば、休眠から覚めて活動を始めるのです。
この際には溜めていたエネルギー(栄養分)を消費するので、「水分と温度があるのに発芽できない」という状態が続けば、弱ってしまいます。
だから、保存中の種子には静かに眠っていてもらわなければなりません。
種子にはさまざまな個性があるので、袋の説明はよく読まなくてはなりません
どんなに品質の高い種子でも、土の上や土の中にただ播けば発芽するというものではありません。
植物の種類によって発芽に適した温度と、光の条件があります。
・低温では発芽しない、または高温では発芽しない
・光が当たらなければ発芽しない、または光が当たると発芽しない
その他に、播いてから一定の低温に当たらなければ発芽しない、というものもあります(低温性の宿根草に多い)。
でもまあ、そのルールさえ守れば難しいことはないのです。

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