いつもと違う釣り方をしてみた(たぶん、今年最後の渓流・・・)
北海道では、最低気温がひとケタの日もあるこの頃。
「今シーズンの最後になるかもしれないな」と思いながらニジマス釣りへ出掛けました。
気温10℃、水温8℃・・・トレーナーを着ても寒いです。
水温が低いせいか、ニジマスの反応はいまひとつで、軽く咥えるような感じ。
水面から飛び出すように、勢いよくフライへ飛びつくのは、今日はオショロコマの方でした。
このオスはすっかり秋色。繁殖行動を終えて、体力を回復しようとしているのでしょう。
今のうちに食べておかなくちゃ、というところかな。
釣り飽きた頃、この淵の奥に20cm前後のサカナが20匹ほど、底でじっとしているのを見つけました。
ドライフライ(カディス)でニジマスを掛けると、暴れるニジマスを追うように数匹が岸近くまで来ます。
同じポイントで2度、同じ反応がありました。
でも、底に沈んでいるこれらのサカナは水面のカディスに見向きもしないのです。
では・・・ということで、フライボックスに1本だけ入っていた小さめのウーリーバガーを沈めてみると・・・すぐに追いかけてきてヒット。食いつくところが見えるので簡単です。このフライはたぶん、始めたばかりの頃(10年くらい前)にパターンブックを見て何となく作ったもの。ニンフでも、反応は鈍かったですが数匹釣れました。
沈んでいたのはオショロコマの♀ばかりだったようです。
ふだんは99%浮かせるカディスで釣っているので、沈めるフライなど数本しか持って来ていません・・・が「ロイヤルコーチマンもどき」の、ウイングをCDCにしたのがありました。
沈めてみると・・・小さいニジマスがすぐに食いつきました。
オショロコマも、ウーリーバガーほどではありませんが、追ってきます。
はて・・・。
①ウーリーバガーとロイヤルコーチマン(もどき)は、底に沈んでいたオショロコマ(♀)が追いかけて、食いついた。
②ニンフは、オショロコマ(♀)は近くに来れば食いついたが追いかけるような行動はなし。
③オショロコマ(♀)はドライフライに見向きもせず、ニジマスは「何にでも食いつく」感じ。
④鈎掛りしたニジマスを、オショロコマ(♀)は追いかけた。
・・・これで分ることは、
この時期のオショロコマ(♀)は、
⑤水面を流れる昆虫には興味がない
⑥水中を流れるニンフが泳いで逃げることはないと知っているのでゆっくり喰う
⑦逃げようとする小魚やその他の小動物は、追い掛けてでも喰おうとする
・・・ということでしょうか。
それから、
⑧ニジマスは、この時期も腹ペコである(何でも食べたい)。
⑨オショロコマ(♂)は、♀よりも腹ペコである。
・・・かな。
秋がこれくらい深まると、水面を流れるムシはほとんどいない感じです。
それでもドライフライで釣ろうとする自分に、ちょっとの疑問を感じていました(それでもニジマスは釣れてしまう)。
ニジマスはやはり、この地の季節を分っていないのだろうな・・・と思った秋の日。
僕は、少し勉強した気分です。
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