バラ‘芳純’。
今年は、これまで避けてきた切花用バラの苗木を1本だけ買ってきて鉢植えにしました。
理由は、なつかしい香りをどうしても確かめたい品種があったから。
ちょうどこの季節。20代だった僕は品種ごとに違うバラの香りを自分の鼻で確認しようとしていました。
その時、いちばん好きだった香りのバラがこの品種です。
名前でわかるように、日本で作られた品種。
・・・それから25年の時を超えて(たぶん、途中で1-2度はどこかでこの香りに逢いましたが)、その分歳もとった自分の手元で改めて咲いたこの花。
香りはさまざまな記憶を呼び戻すのだ、と、しみじみ思いました。
一方、こちらは、この家に引っ越してくる前から庭にあるピンクのシャクヤク。
この花に香りがあることは知っていましたが・・・これまであまり気にしていませんでした。
一年前の今頃、ヴェトナムへ出掛ける朝に咲き誇っていたこの花は、今年も同じ時期にきちんと咲きました(今年の春は寒かったのに)。
近寄って香りを確かめてみると・・・
‘芳純’とはまったく別の、今の僕にちょうどよい感じ。
25年前と今では、‘芳純’は変わらなくても僕は変わっているのだ、と、あたりまえのことながら思った初夏の日です。
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