完結しない長編小説
何巻にもわたる長編小説。とても好きなのですが、この本のおかげで疑心暗鬼になり、完結してから買うことを心掛けています。
第一巻『流転の海』と第二巻『地の星』が1992年11月の出版で、これらを読んで、次を楽しみに待っていました。
第三巻『血脈の火』が1996年9月
第四巻『天の夜曲』が2002年6月
第五巻『花の回廊』が2007年7月
・・・たぶん次で完結するのでしょうけれど、なかなか出てきません。
第二巻以降は「あとがき」に、次がなかなか完成しない理由が書かれています。
・・・そしていつの頃からか、完結しないまま文庫版が出てしまいました。
たしか、5年ほどで完結させるようなことをどこかに書いていたような気がするのですが。
最新(?)第五巻の「あとがき」には、「・・・書くための準備は始まっている。それが私のなかでもう少し熟すのを待つだけだ。」などと書かれています。
寡作の作家なら「まあ、仕方ないか」と思えるのですが、別の本がこの間にもバンバン出版されているのです。
何と言うか・・・後回しにされているような・・・それとも、それが小説家というものなのか?
| 固定リンク
コメント