青くない「青いバラ」
「青いバラ」の切花が市販になるというニュースがありました。
遺伝子組換えによって、バラにはない青い色素を作らせたのだとか。
ところが写真を見ても、青くはありませんねぇ・・・。
記事をよく読むと「青の色素をもっている」というのは確かなようですが、この青の色素が青色に見えるかどうかは別のこと。すっきりしません。
日本がバブルの頃、世界中で研究されてきた遺伝子組換え技術が実用化されました。
ホタルの遺伝子を組み込んだ「光るタバコ(タバコの原料の植物)」が科学雑誌で発表され、「へぇ~!」と思わせるニュースとなりました。
この頃、世界中で多くの研究者が「青いバラ」作りに取り組んだわけですが、専門家であれば「青の色素をバラに作らせるだけでは、花が青くなることはないだろう」ということはわかっていたはずです。
青の色素を持たせたとしても、細胞にある成分やpHに影響されてピンクになることは予測できたはず。
「Blue Rose とは不可能を現す言葉で、その不可能を可能にした」などと書かれていますが、何というか・・・努力は認めますが違うんだよなぁ・・・。
| 固定リンク
コメント